子どもたちのことを真剣に考えましょう。

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第2の故郷〜スペイン〜174
ついに私たちのステージが始まった。
演奏の前に私の拙いスペイン語の前説が入る。
「これから演奏する曲は私たちが生まれ育った故郷への偲ぶ気持を歌った曲です。この曲のジャン
 ルは【DOUYOU】と言い、主に子どもたちが歌うのですが、これから歌う歌は大人になっても日
 本人の心の歌として、多くの日本人に歌われています。最初はギター演奏でメロディーを聴いても
 らい、途中から、私が日本語で歌います。その意味は前のパネルに書いてありますので、想像して
 聴いてください」

歌詞は前の晩に辞書を引き引き、私が一生懸命、スペイン語訳したものだった。
2曲目の「浜辺の歌」はギター演奏のみ、3曲目の「想い出の渚」はいちばんが日本語、2番目以降
はスペイン語で歌うつもりだった。
どうも「ふるさと」に関してはスペイン語訳をして、歌う気持にはならなかったので敢えてこういう方法をとった。

「それからもうひとつ、私たちの国はこのマドリッドから、本当に遠い場所にあります。自分の国に
 自分たちの思いが届くように、一生懸命歌います」

すぐにKさんのギター演奏が始まった。
それまでの騒ぎが嘘のようにみんな静まりかえって、その曲を聴いてくれた。
私は感極まって、他の観客と同様にそのギターの調べを聴いていた。
Kさんの演奏はやはりセミプロなので、素晴らしかった。
途中、日本のことを思い、胸がいっぱいになっていた。
そして、自分の担当する歌の部分となった。
感極まっていた私は一生懸命歌ったのだが、途中からボロボロ涙を流していたようだった。
みな黙ってその様子を見ていた。
歌の間の間奏の折に、チラッとKさんを見たら、Kさんの目にも光るものがあった。
お互いに日本に帰りたいとは思っていなかった。
当時、20歳の私は「遠いところに来てしまったなあ」とつくづく感じながら歌っていた。
おそらくKさんも同じ思いなのだろう。
日本を離れて、外国人相手に日本の曲を一生懸命演奏している自分に何かを感じたのだろう。
「何だかあのときは胸がいっぱいになっちゃって…」とKさんは後から私に話してくれた。
私もまさに同じような気持だった。

そんな状況だったが、何とか歌を歌い終えた。
曲が終わって、観客に頭を下げたのだが、みな大きな歓声と拍手で迎えてくれた。
曲が終わって、2人が泣いてしまったことを私たちは詫びた。
その詫びている最中からも、ほとんど全員の人たちから拍手をしてもらえた。
何とも感動的な、何とも不思議な感覚だった。
世のミュージシャンたちはこういう感触をいつも味わっているのだろう。
とにかくこの曲に流れる思いは何とか伝わったような気がした。
私たちのステージは次の曲に移った。
                              (つづく)

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