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「学問のすゝめ」のすすめ108
 それならば、栄誉・人望は、あえて望むべきなのか。然り。努力して求むべきである。
そうわたしは思っている。そのときこそ、自分の立場をはっきりと自覚し、自分に適した評価を求めるべきであろう。
 自分の努力で世間の人望を得ることは、米屋が米を計り売りするのと同じである。愚かな者は10キロの米を10.3キロに計り、ずるい者は、9.7キロに計ったりするだろう。差は2〜3パーセントだが、商売にとってその利益は大きい。それが商才というものかもしれないが、商業道徳からいえば、少なく計量する商人は憎むべき者である。では正しく10キロは10キロに計量する人間はどうなのか。
 孔子いわく、「君子は人の己を知らざるを憂えず、人を知らざるを憂う」と。つまり、君子(才と徳のある人)は、他人が自分を評価しないからとて悲観しない。むしろ自分がすぐれた他人を知らずにいることを必配する、という意味だ。
 この教えは、当時の社会に流行していた悪い風潮を一新するために述べた主張であった。
ところが後世日本の儒学者(中国思想哲学の学者) は、この主張を鵜呑みにして、ただ引っ込み思案でさえあればよいと思い、ついには、しゃべらず、感情を顔に出さず、人前で笑ったり泣いたりしないことが、おくゆかしさだなどと誤解したのである。
 無口で無感情な人を、先生として崇める。これこそ人間世界の奇談と言うはかない。わたしたちはこんないやらしい習慣から脱し、いきいきとした人間社会に参加して、多くの事物・各階層の人びとに交わり、他人を知り、他人にも知られねばならぬのである。
 では、一身に備わった自分の性格、実質的な実力を存分に発揮し、社会に貢献するにはどうしたらよいか。それには三つの条件がある。
                                                                                                            (檜谷昭彦訳)
 
今でこそ当然となったが、もちろん当時、こういう考えを持つ日本人は少なかったのだろう。
かの有名な新渡戸稲造氏の「武士道」などを読むと、おおかたその当時の日本人の美意識はわかる。
諭吉の言うこのようなアピール精神や広告意識は推奨されるどころか、忌み嫌われていたに違いない。
極端に言えば、今の時代にだってそういうことを嫌う人はたくさんいる。

しかし、栄誉や人望を高めるために、自分自身を高めるためにそういうことは重要だとここでは言っている。
この文章を読んで、当時の人がどういう反応をしたのかはわからないが、非常に私は興味深い。

また諭吉は「無口で無感情な人を、先生として崇める。これこそ人間世界の奇談と言うはかない。」と公然と書
いて、当時の儒学者たちを非難している。
当時の儒学者と言えば、それなりの地位も名声もあったと思われる。
こういうとこにも諭吉の揺らぎない精神や思想家としてのスケールを感じてしまう。

そして最後に日本国民として社会貢献をするためにどうすればよいかと言う条件を3つ挙げる。
この「学問のすゝめ」もついにクライマックスを迎えるという感じだ。
                                                       (つづく)

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