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第2の故郷〜スペイン〜92
列車は定刻通り発車した。
スペインに来る前、よく日本の人たちにスペインはノンビリとしていて、
列車の時間などがアバウトだと聞いていたが、私の経験した限りではそんなことはなかった。
しかし路線バスなどはよく遅れることがあった。
しかし、それを言うなら、私の家の近所を走っているバスなどはよく遅れるし、
ひどいときは平気で間引きをして、来ないときさえもある。
今から考えると、スペインのバスの方が正確だったような記憶がある。
電車が遅れた経験もあったが、日本と同じように事故が起こったり、特別な理由があった。
私が利用している東海道線もよくそういうことがある。
日本と違うところは、遅れた理由をいちいち細かく説明しないことだ。
スペインの人たちはにとっては、どこかで何かがあったんだなくらいしか感じない。
なぜかと言えば、電車は通勤のためのものではなく、時間に急かされていないのだ。
逆に通勤に皆が使うメトロ(地下鉄)などは滅多に遅れることはない。
ゆえに帰国してから、スペイン人をアバウトだとバカにして笑う人が良くいたのだが、
私はそういう人を見る度に腹が立った。
何でも「日本がいちばん」なんて考える方がおかしな考え方だと私は思っている。

私はゆっくりとマラガの風景に別れを告げたかったので二等のコンパートメントの窓際の席に座った。
列車は空いていて、発車したときは6人用のコンパートメントに私ひとりだった。
まわりからは陽気なスペイン人たちの話し声が聞こえたのだが、なぜか私のコンパートメントはひとりだった。
誤解がないように話しておくが、日本だったら、外国人がひとりだけの所を敬遠する人もいるだろうが、
スペインの人たちにはそういうところがあまりない。
私は宗教の違いから、そういう差別はしないと信じているのだが、
このときも私が日本人だから、私のコンパートメントにスペイン人が来なかったわけではない。
本当にたまたまひとりで、私は神様がゆっくりマラガに別れを告げなさいと言っているのだと思った。

マラガを出て10分くらい経っただろうか、私と同じくらいの青年が入ってきた。
「オラ!」と彼は私に声をかけてきたので、私も「オラ!」と彼に返した。
「ア・マドリー?(マドリッドに行くの)」と聞いてきたので、「シー(そうだよ)」と私は答えた。

彼の顔をゆっくり見ていると、確か私が列車に乗るときに両親や知人に送られていた。
きっとマドリッドに勉強しに行くか、何かの仕事を持つのだなと私は思った。
沈黙が流れたので、気になって何とかそれを聞きたいと思い、
出来るだけのスペイン語の知識を絞って、思い切って私は彼に聞いてみた。
「君もマドリッドに行くの?」と私が聞くと、「そうだよ」と彼が答えた。
「何しに行くんだい」と私が聞くと、「ウニベルシダ(大学)」と彼は答えた。
「どこの大学だい?」と私が聞くと、「マドリッド大学」と彼が答えた。

不思議なことがあるものだ。
私もこれからマドリッド大にアプリケーションを出すところだ。
これが私とルシオの最初の出会いだった。
                                                     (つづく)

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