子どもたちのことを真剣に考えましょう。

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若き塾の日々〜209〜
生徒の異変とわが目の曇り
翌日、塾に早めに行って、大嫌いな掃除をしていたら、中2のTOHが顔を出した。
「おう、良いところに来た、お前掃除手伝えよ! 暇なんだろ! ジュース一本で手を打て」と私が言うと、
「ジュース一本か、ジュースよりももっと綺麗な教室で勉強したいから、手伝ってあげるよ」とTOHが言う。
女子バレー部の新キャプテンになっただけあって、気だけは強い奴である。

さすがに女の子だけあって、私のような雑多な掃除はしない。
適当に箒ではいて、終わりにしようと思ったのだが、TOHはそれが気に入らないらしい。
「先生の掃除は掃除になってないよ。だから独身の男はダメなんだよ。それじゃあ、彼女もいないでしょ。
 いるわけないよね。デリカシーが感じられないもの。女がいちばん嫌がるタイプだよね、先生は…」
まったく余計なお世話である。
「うるせえ女だな。まったく余計なお世話だよ。お前みたいな気の強い奴は絶対に俺は嫁さんにしないと
 決めてんだ。お前ももう少し女っぽくならないと嫁のもらい手はないぞ!」
当時はそこいら中の生徒にこんな事を言っていた。
実際、今の女房を見ると、何とも皮肉な結果になった。
人生思い通りには行かないものだ。

掃除がやっと終わり、私はTOHにジュースを2本買ってこさせた。
「ハイ、約束、教室の中はまずいけど、こっちで飲んで良いぞ」と私は控え室に彼女を呼んだ。
その時、彼女は私に驚くべき事を話した。
「先生、この間、NAGにテストのことで怒ってたでしょ。何でNAGが元気ないか先生知っている?」
TOHの家はNAGの二件となりで、彼らは昔からの幼なじみである。
「知らないよ、でも最近のあいつ本当におかしいよ」と私が答える。
「先生、私が言ったことは内緒にしておいてね。NAGにも悪いから…。でも、どうしようかな…」
「こら、そこまで言って、それはないだろ。平気だよ、俺は口は堅いんだから」
実は私ほど口の軽い人間はいない、本当に我ながら、適当なことを言うものである」
「あのね、実はね、NAGのところの両親、最近、離婚したんだよ。まだ結構、醜い争いが続いているみたい
 だけど、テストの数日前にお父さんは家を出て行った。NAGと妹を残して。NAGのお母さんも結構まいっちゃ
 ってるらしい。うちのお母さんが言ってた。だから、NAGが妹の面倒見ているらしい。本当に可愛そうなんだ
から…。先生はさ、威張ってるくせに何でそんなことが分からないんだよう。それじゃあさ、英語のS青年と
いっしょじゃないかよう。NAGが普通だったら、あんなになるわけがないじゃん。鈍いんだから」

金槌で頭を力一杯殴られたような気がした。
同時に自分の無神経さに腹が立った。
「ありがとうTOH、ありがとう」
「いいよ先生、実は今日はそれを先生に言おうと思って、ここに寄ったんだ、じゃあね」
TOHはそう言い残して、塾を去っていった。
                                                   (つづく)

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