子どもたちのことを真剣に考えましょう。

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運良く合格した生徒、力及ばず不合格になった生徒たちへ〜2014
昨日、私の住む神奈川県では公立高校の合格発表があった。
私の塾では全員合格を目指し、みなで最後前頑張っているのだが、なかなかそれを
実現するのは難しい。
もちろん全員合格を達成した教室は多いのだが、達成できなかった教室もある。

私は2010年から、発表の時にはいつも同じ文章を公開している。
それはいろいろな学校や塾でも取り上げられ、多くの受験生に話されている。
この文章を私に書かせてくれたのはまさに最後に私が持ち上がりで教えた子供たちであった。
その子たちの思いがこうやって多くの人たちに伝わっていくのは教えた私にとっても
大きな喜びである。

運良く合格した生徒、力及ばず不合格になった生徒たちへ

私の住む神奈川は昨日、公立高校後期入試の発表があった。
まだ受験をする受験生たちも多少はいると思うのだが、ほとんどの受験生の高校受験は幕を閉じた。
受験というものは必然的に合格者と不合格者を生む。
そこで子どもたちは人生の厳しさを知るわけである。

心ない大人たちはその両者を勝者と敗者と呼ぶ。
特に私たちの同業者の一部の人たちは子どもたちにそういうレッテルを貼る。
単に受験で言うのなら、それは勝敗ではなく、合否であり、そんな呼び方は当てはまらない。

私の教え子にも今年は合格者と不合格者がいる。
彼らと正対していた3年間を考えると、私は人間のひとりとして勝者と敗者に分けることなど出来ない。
私の目の前で最後まで頑張っていた子どもたちは、私にとっては紛れもない勝者たちである。
あまり好きでない勉強を、時間を惜しんで頑張った子ばかりであり、不安や希望が交錯しながら、目まぐるしく過ぎていく時間の中で、失いそうになる自分自身と戦い続けた戦士たちである。
私に言わせれば、最後まで戦い続けたことが勝利であり、全員の生徒が勝利を勝ち取ったと思う。
高校受験で勝ち負けを言うことは非常に早計で意味のないことである。

受験生たちよ、心ない大人の言葉で傷つく必要などない。
君たちの戦いは始まったばかりであり、これからもっと人生の中で過酷で辛い戦いが待っている。
高校受験など、サッカーの試合で言えば、相手陣内に攻め込んだくらいのもの、野球で言えば内野安打を打たれた程度のことである。
それを持って勝ち負けを言うのはおかしいことだし、「自分が勝者だ」とか、「敗者だ」とかを、言い放つのも思うのもおかしなことだ。

運良く合格になった者よ!
君たちはこれからの長い戦いの道の起点に立ったと言うだけだ。
違う道を選んだ者を蔑むことや批判することなど出来るはずもない。
自分の歩む道が決まったことを少しの間、喜んでも良いがその道がどこに行き着くかをこれから一生懸命、考えなければならない。
また目的地が決まっても、早く着くためには自分の全身に負荷をかけて歩かなければならないのだ。
ほとんどの道はまだまだ果てしなく続き、目的地には着くまでの道のりは長い。
違う道を選んだものを蔑んだり、批判したり、笑ったりすることはその時点で立ち止まっていることなのだ。
そんなことをしていれば、それはすでに違う道を行く者に抜かれているのかも知れないのだ。

力及ばず不合格になった者よ!
君たちは違う道の起点に立っただけだ。
そしてその道は歩き方さえ間違わなければ、どんなところにも必ず行けるはずだ。
君たちは今の逆境を乗り越えて、歩き始めた時点ですでに他者に差を付けていると思う。
今は自分の気持ちが塞いでいるかも知れないが、それを割り切った時点で君たちは勝者となる道を歩き始めたのと同じ事なのだ。
大事なことはその道をしっかり前を向いて、一歩一歩着実に踏み出すことなのだ。

運良く合格になった者よ、有頂天になってはいけない。
周りのライバルだった者の健闘を褒め称え、心から感謝をしろ!
そうすれば、君と一緒歩む者が増えて、君が方向を失うことはないだろう。

力及ばず不合格になった者よ!
君たちは敗者ではない、ここまで来れたことが勝者なのである。
ゆえにこういうときこそ、前を向いてしっかり一歩を踏み出しなさい!
君たちの受けた試練や経験は、その後の君たちの人生に大きな影響を及ぼすことになるだろう。
それをプラスに変えることが出来れば、むしろ君たちの方が一歩先に行ったことになる。
神様が君たちにくれたチャンスだと思え!

毎年、受験生たちを見ると、胸が熱くなり、涙がボロボロこぼれてくる。
一途に何かをしたり、何かを目指すの者は本当に美しいものだ。
君たちはみな選ばれた勝者であると言うことを忘れないで欲しいと思う。
   
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| とよ爺 | 子どもたち | 00:04 | comments(6) | trackbacks(0) |
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またこの日がやってきた

 とよ爺先生の書かれたこの話を読むと、またその日が来たんだと今更ながらに思います。
 
 A君は、今は大学3年生ですが、当時高校受験に失敗しました。この地域では難関校の受験でした。 
 その3年後、私がスーパーマーケットに夜、行った後、誰かが後ろから追いかけて来ました。A君でした。「先生、合格しました。」
 高校の3年間、ふんばったのでしょう。また、最初はつらかったでしょう。併願した高校に行ってから、半年間ほとんど級友と口をきかなかったというのですから。

 高校受験失敗の時、A君の家を訪ね、玄関でお母さんと話しました。また、A君が、呆然としているのを見ました。それは、写真のように、アタマに焼き付いています。
 それから3年がたちました。
 スーパーマーケットから追いかけて来たA君は、3年前に言えなかった「合格しました。」という言葉を、きっと言いたかったんだと思います。
 ありがたかったです。

| かいけ | 2014/02/28 3:11 AM |
かいけ先生、コメントありがとうございます。
私の塾は全員合格とは行きませんでした。
昨日の会議で不合格になった生徒のことを思い、その
原因をしっかりと考えなさいと皆に話しました。
やはりそれが基本だと思います。

かいけ先生の教え子の方との話。
心温まる話ですね。
そういうことがあるから、この仕事をやっていけます。
来年こそは、と言う気持ちです。
| とよ爺 | 2014/03/01 12:56 AM |
お久しぶりです。お元気ですか?また「季節」やってきました。
もうあれから4年も過ぎてしまいました。難関校に挑み受験に失敗した息子。「胸を張って帰って来るんだよ」と言う妻の言葉に無言で帰って来た発表当日。塾の祝勝会?にもお世話になった先生方にお礼を言うために「行きたくない気持ち」を抑え出かけた後姿。何もかもが昨日のことのように思い出されます。
そんな息子も4月から大学2年生。
とよ爺先生が仰ってくださったとおり、まっすぐに生長しています。
そして充実した大学生活を送っています。
あの時の落ち込みは何だったんだ!と思うくらい10倍も20倍も自らの力で考え行動するようになりました。「高校受験の失敗なんて関係ない」と証明してくれました。本当に失敗って何だろうと思ってしまいます。
失敗が成功で、成功が失敗なのかもしれません。

当時はどうなるか?と真剣に思ってしまいましたが、現実を受け止め、顔を上げ立ち上がり、一歩を踏み出した時から人生プラスに転じたような気がします。

久しぶりに近況報告させていただきました。

| (元)ダメな父親 | 2014/03/01 1:27 AM |
(元)ダメな父親さん、コメントありがとうございました。
この記事を貼るたびに私もあのときのことを思い出します。
こんなつまらないブログですが、こうやって続けていられるのも
このように言ってくださる皆さんがいるからです。

うちの娘も2年生になります。
悲しいかなかなり単位を落として、情けない限りです。
そちらの息子さんよりは少々卒業が遅れそうな感じです。
でも、いろいろ考えて生長しているようにも見えます。

息子さんは立派ですよね。うちのも落ちましたが。「まじ落ちて良かった」
と言っています。
これからの人生の方がきっと何倍も大事ですよね。
今後ともよろしくお願いします。また来年、お話が聞けたらと思います。
| とよ爺 | 2014/03/01 6:56 PM |
今回で2回目の投稿になります。
3年前、とよ爺さんの言葉に救われコメントした者です。
当時、娘は第1希望の高校を不合格になりました。
心から望んでいた訳ではない高校へ入学することになった娘を思うと心が痛みました。
ですが卒業を迎えた今、娘が「この学校で良かった。○○高校に落ちてて良かった」と言うまでになりました。
運良く第1希望の大学の指定校推薦がもらえました。
一生付き合えるほど信頼の出来る友達も出来ました。
それは今の高校へ進学したことで得たものです。
ですからこの場を借りてとよ爺さんにお礼を言いたいと同時に私と同じ思いをしている親御さんや生徒さんに伝えたいと思いました。
苦労はいつか報われます。
望まず進学した学校でも沢山得るものはあります。
挫折を味わった者ほど強くなれるし、人に優しくなれます。
皆さんの未来に幸ある事を願っています。







| みかん | 2014/03/02 8:56 PM |
みかんさん、コメントありがとうございます。
レスが遅くなり大変申し訳ありませんでした。
そう言ってくださると、本当にうれしい気持ちでいっぱいです。

実は私の息子も高校受験に失敗し、今は大学生です。
大学に入れば入ったで、卒業できるかわからないなどと甘えた
ことを言っています。
しかし、高校時代の友達が息子にとってすばらしい財産になり、
今も千葉に下宿をしている息子ですが、頻繁にあっているようです。
卒業した高校に行って良かったとしみじみ息子は言っています。
きっと大学生活も楽しいことでしょう。
これからも応援させてください。
| とよ爺 | 2014/03/09 5:49 PM |









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